2013年7月15日月曜日

ファミコン発売から今日で30周年だからファミコン話4連発その1

ファミコン生誕30周年企画】Happy Birthday Family Computer
ファミコン。それは、任天堂より1983年7月15日に発売された第三世代ゲーム機で、2003年の製造中止までの累積出荷数は約6,191万台に及んだ。世界で初めて、日本で初めて発売されたゲーム機ではないが、デジタルゲームの原点と言っても過言ではない。8ビットCPUと高度にチューニングされたカスタムICは、月に行ったとされている「アポロ11号」に搭載されたコンピューターより高性能であり、52色中4色、256×240ビット表示をお茶の間で実現したファミコンは、多くの者を魅了し、妖怪とまで呼ばれた。ファミコンは、そのあだ名通りお茶の間の環境を変化させ、家庭用ゲーム機とそのシステムを確立させた。また、デジタルによる遊びを「受け入れた人」と「受け入れられなかった人」を別けたのもファミコンの登場がそうしたのだろう。

あれから今日で30年が経過した。今なお人気の絶えないファミコンは、世代を超えて語り継がれ、色褪せない当時のゲーム達は様々な方法で楽しまれている。

転載元:RBBTODAY
そんなファミコンの生誕30周年をいろいろな角度でまとめてみました。その第1弾!

ファミコンの性能やファミコンソフトの容量って今だとどんなものと一緒なの?

1983年に任天堂から発売され、世界中で大ヒットした『ファミリーコンピューター』。通称ファミコンと呼ばれるこのゲーム機の性能はどんなものだったか知っていますか? また、ファミコン用ゲームソフトの容量ってどれくらいだったか知っていますか? 今回は、昔のゲーム機やゲームソフトの容量がどんなものだったか紹介します。
■ファミリーコンピューターの性能ってどんなものだったの?
1983年に発売されたファミコンの性能は、当然ながら現在のゲーム機やパソコンと比べると圧倒的に低いものです。
まずは頭脳に当たるCPUから。ファミコンには「2A03」という8ビットCPUが搭載されていました。現在のPCやゲーム機は64ビットがメインなので、かなり違いますね。また、この駆動周波数を比べても、「2A03」が1.79メガヘルツだったのに対し、現在はだいたい3ギガヘルツがメイン。数値だけを単純に見ると、約1,000倍以上の性能の差があるんですね。
ちなみに、スマートフォンのCPUは1.5ギガヘルツや1.7ギガヘルツが主流です。「スマホは一昔のゲーム機よりすごい」というのは有名な話ですが、ここまで差があるのはあまり知られていないかもしれませんね。
次は、RAM(ラム)と呼ばれる記憶装置。ファミコンに搭載されていたのは2キロバイトのRAM(メモリ)でしたが、現在の『PS3』などのゲーム機に搭載されているのは256メガバイトや512メガバイト(PS3は256が2つ)のメモリなので、こちらも桁自体が違いますよね。
また、現在多く出回っているスマホのRAMは、1.0-1.7ギガバイトがメイン。いろんなアプリを快適に処理するためには、これくらい大きな容量のRAMが必要なのです。
■少ない容量で頑張っていた! ファミコンソフトの容量って?
次にファミコンソフトの容量。多くのヒット作品があったファミコンソフトですが、容量は最大で1メガバイト(1024キロバイト)程度でした(それでも当時は1メガでもすごかったものです)。
この1メガバイトを分かりやすいように例えると、スマホやデジカメで撮影した写真1枚の容量がだいたい1メガバイトを超えるサイズになります。
また、最大は1メガバイトでしたが、そのような大きな容量のソフトはほとんどなく、初期は約40-60キロバイトが、中期は約100-200キロバイト、後期は512キロバイトが主流でした。
世界で4,000万本以上を売り上げたあの『スーパーマリオブラザーズ』は40キロバイト。パソコンでオフィスソフトを立ち上げ、ちょっとした文章を書けばすぐにこの容量を超えてしまいますよね。
また、社会現象にもなった『ドラゴンクエスト3』は256キロバイト。続編の『ドラゴンクエスト4』は512キロバイトの容量でした。いずれにしても、会議の資料用PDFなどよりも少ないサイズです。

あらためてファミコンやファミコンソフトの容量を調べてみると、ここまで少ない容量だったのかと驚いてしまいます。少ない容量の中に、多くのアイデアを盛り込み、時には泣く泣く要素を削りながらもヒット作を生み出してきた当時のゲーム開発者たちは、やっぱりすごかったんですね。
(貫井康徳@dcp)

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