2013年12月6日金曜日

自転車が消える… 「日本一長い商店街」で通行規制導入 (1/3ページ)


 「日本一長い商店街」として知られる大阪市北区の天神橋筋商店街について、大阪府警は5日、アーケードが設置された区間の全域で、来年1月31日から自転車の通行規制を導入すると発表した。アーケードのない区間とあわせると、商店街の7割以上が規制される。すでに一部区間で実施していたが、規制外の区間で自転車事故が発生するなどしており、地元商店街と府警が協議を進めていた。
 府警によると、新たな規制対象は、幅員約7メートルと広い一~三丁目が午前10時~午後8時▽幅員約5メートルと狭い四丁目の一部が午前7時~午後10時。
 四丁目の一部と五、六丁目(約570メートル)は昭和47年から、午前7時~午後10時まで通行を規制。今回の措置で、規制区間は、商店街全体の一~七丁目の約2・6キロのうち一~六丁目の約1・9キロに拡大する。
 同商店街では、従来の規制区間以外でも自転車の通行に対する苦情があり、4月には自転車同士が衝突して男性が一時意識不明の重体となる重傷事故が発生。地元商店街が府警に自転車の通行規制を要望していた。
こうした声を受け、府警は10月、三丁目で平日の通行量(午前9~10時)を調査。結果は歩行者は約540人、自転車は約300台で、歩行者数に対して自転車が多く往来している状況が分かったという。
 地元の天神橋筋商店連合会の土居年樹会長(76)は、「お客さんが安全に買い物を楽しめるようになり、大きな前進」。商店街に買い物にきていた柏原市の無職、宮内力(つとむ)さん(64)は「小さな子供を乗せた自転車もよく走っているので、倒れたら危ないと思っていた」と期待を寄せた。
 一方、自転車でよく買い物に訪れるという大阪市福島区の女性会社員(23)は「規制をするのはいいが、駐輪場をしっかり作ってほしい。商店街に放置自転車が増え、かえってトラブルが増えるのでは」と話していた。
 同商店街は、南北に延びる道路両側に約600店の雑貨店や飲食店が軒を連ね、日中は多くの人でにぎわう。今年は10月末時点で、自転車が絡む事故が6件発生していた。
近年、自転車走行の危険性が指摘される中、都市部を中心にすでに規制をしている商店街が多い。ただ、放置自転車が増加したなどの課題も浮上しているという。

 大阪市中央区の心斎橋筋商店街は、昭和47年から商店街約700メートルの大半にあたる約650メートルが終日通行禁止。同市旭区の千林商店街でも午前10時~午後11時が全面通行禁止になっている。

 一方、終日通行禁止の同府高槻市の高槻センター街。自転車による事故は少しずつ減ってきたというが、「便利だからと自転車で走る人はまだまだいる」(センター街商店街振興組合担当者)。さらに、近くに3時間無料の駐輪場があるのに、商店街内に自転車を放置して買い物や飲食をする人が増えたという。
Sankei Bizより引用しました。


 注意した歩行者と自転車の運転者との間でトラブルに発展したこともあるといい、注意喚起の放送を流すなど、利用者に理解を求めているという。

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