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宮崎に到着し、熱烈な歓迎に驚いた表情を見せる巨人 の松井臨時コーチ(中)=宮崎空港で(沢田将人撮影) |
ゴジラが投げる! 古巣・巨人の春季キャンプで臨時コーチを務める松井秀喜さん(39)が31日、チームとともに宮崎入りした。12年ぶりの風景を懐かしがりながら「僕が経験したことを伝えられたら」と、初の指導者役に意欲を見せ、若手相手の打撃投手も務める意向を示した。
冗談めかしながらも、視線は真剣だった。「やりますよ、もちろん。まだ体も動くし、2~3キロ太ったんで、ダイエットという意味でも汗をかきたい」。若手選手から打撃投手の希望が出ていることを問われ、当然と言わんばかりに即答した。
望むところだ。昨年7月には米国でヤンキース傘下のマイナー選手相手に打撃投手を務めた。これからじっくりと模索していく指導者の道。自ら投げ、そして打たれて、マウンドで感じたことを伝えていくのがゴジラスタイルの第一歩だ。
12年ぶりに訪れた青島の風景はすべてが懐かしかった。「当時の記憶をちょっと思い出しながら過ごしている。あんまり変わっていなかったし、懐かしい方にも会えて良かった」。宮崎空港、チーム宿舎など、行く先々で熱烈な歓迎を受けるのもまったく同じだった。
一方で、変わったこともある。羽田空港では、一般客はもちろん、選手たちや原辰徳監督(55)も通った搭乗口を通らず、直接、機内へ案内されるVIP待遇を受けた。宮崎空港では原監督から予定外のあいさつを振られ、驚きながら話した。自らの気持ちと立場は「全然違う。選手のときのような感じではない」。少し戸惑いながらも、時の流れを受け止めた。
日米の名門球団で4番を打った松井さんの経験は、ブレークのきっかけをつかみたい若手選手たちの垂ぜんの的だ。「自分自身が若かったころ、ちょっとしたことが成長のきっかけになった。若い選手、これからレギュラーを奪っていく選手に何かを伝えられたらいい」。ユニホームの着用は「今のところ予定はない」とあらためて否定。ジャージー姿でマウンドに立ち、貴重な経験を伝える。 (小林孝一郎)
中日スポーツより引用しました。
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