2013年10月9日水曜日

「ヒッグス粒子」ノーベル賞=提唱の英教授ら、物理学賞

ーベル物理学賞に決まったピータ
ー・ヒッグス英エディンバラ大名誉教
授(写真右)とフランソワ・アング
レール・ブリュッセル自由大名誉教授。
2012年7月4日、欧州合同原子核研究
所がヒッグス粒子発見を発表した
際の記者会見場で話す様子(AFP=時事)
スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2013年のノーベル物理学賞を、万物に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を提唱した英エディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授(84)とベルギーのブリュッセル自由大のフランソワ・アングレール名誉教授(80)に授与すると発表した。ヒッグス粒子を発見したスイスの欧州合同原子核研究所(CERN)の実験には、多数の日本人研究者が貢献した。
ヒッグス氏らは1964年、宇宙のあらゆる所を満たしている素粒子によって他の素粒子の動きが邪魔され、動きにくくなることで質量が生じるとの理論を発表した。土台になったのは、08年にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(92)が60年に提唱した理論だった。
 この素粒子はヒッグス粒子と呼ばれ、半世紀にわたって探索が続けられてきた。南部氏らが構築した物理学の標準理論で存在が予測された素粒子の中で唯一見つからず、「神の粒子」とも言われた。
CERNでは二つの国際実験グループが、ジュネーブ郊外の地下にある1周27キロの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)でほぼ光速まで加速した陽子同士を衝突させ、ヒッグス粒子が瞬時に崩壊する様子を観察。昨年7月、「ヒッグス粒子とみられる新粒子を発見した」と発表した。その後も実験を重ね、今年3月にはヒッグス粒子と断定。今月7日付の専門誌に論文を発表した。(2013/10/08-22:47)
時事ドットコムより引用しました。

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