2013年9月8日日曜日

白い綿ブリーフの「呪縛」は続くか?

ワコールは、中高年男性の悩み
に挑戦し続けている
パンツには劇的なことが多い。
 1935年。猛吹雪のシカゴの百貨店。「吹雪の日には売れないから撤去しろ」と言われたにも関わらず、撤去作業中に600枚を売り、奇跡のデビューを果たしたのがブリーフ。
 日本では昭和30年代に爆発的な人気となり、猿股、褌(ふんどし)、トランクスを日本中からかなり駆逐したのもブリーフ。
 昭和56年(1981年)。深川通り魔殺人事件で逮捕された犯人の連行姿が、白いパンツに白いハイソックス姿。「日本のブリーフ人気に終止符を打った」と業界で言われるのが、30年前のあの残虐な事件だ。
 再び、ブリーフに注目が集まったのは平成に入ってから。
 多機能なパンツの良さに着目した若者たちが、トランクスから再び流れてきたという。
 高度経済成長期に、ブリーフばかりで育った中高年男性は、取り残されているかもしれない。
 「オレはこれ。白で綿」
 「化繊のパンツは履いたことがない」
 「綿の履き心地じゃないとダメだ」
 男たちは、そう言う。
 だが、専門家はやや違う。
 確かに綿は吸水性はいいが、逆に乾きが悪く、パンツの中がムレることも多い。
 中高年になったのに20代のパンツのままで、締め付けも排尿も同じでいいわけがない。
 そんな男性のために、女性下着のトップブランド「ワコール」が立ち上がった。
 関節が痛くなったり、尿がちょっと漏れたり、ムレたり、臭ったり…。
 ターゲットを絞り、ワコールは丁寧に、一つひとつの問題に取り組み、中高年向けブランド「BROS GRANDE(R)」を送り出し、産経ネットショップで販売を始めた。
 男50歳。下着を変えるとき。果たして、中高年男性は、白い綿ブリーフの呪縛から抜け出せるだろうか?
産経ニュースより引用しました。

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