2013年9月20日金曜日
胃の中でアルコール醸造、飲まないのに泥酔状態 米で症例
(CNN) 胃の中で食品を発酵させてアルコールを醸造してしまう病気と診断された米国の男性
の症例がこのほど、国際臨床学会誌に紹介された。男性はまったく飲酒していなくても、
呼気から異常に高い濃度のアルコールが検出されていたという。
テキサス州のパノラ大学などの研究チームによると、この病気と診断されたのはテキサス州に
住む61歳の男性。過去5年の間、いつも酔ったような症状があり、看護師の妻が呼気検査
をしたところ、アルコールを一切摂取していなくても、血中アルコール濃度が最も高い時で0.4%
に達していた。これは運転が認められる限界濃度の5倍の数値。
2009年には1滴のアルコールも飲んでいないのに血中濃度が0.37%に達し、病院の救急
処置室に運ばれた。しかし当時の医師たちは、男性が隠れて飲酒しているに違いないと判断した。
翌年になってようやく、胃腸の専門医で24時間の経過観察や各種の検査を行った結果、男性の胃の中で食品が発酵していると診断された。「胃の中で酵母が増殖し、糖をエタノールに変える
発酵作用が起きていたと考えられる」と研究チームは解説する。
抗菌剤を投与して酵母の活動を抑えたところ、呼気からアルコールは検出されなくなった。
この病気は欧米ではあまり知られておらず、過去30年で確認された患者は数えるほどしかいないという。しかし研究チームは「失業や対人関係の悪化、さらには逮捕といった社会的問題にも
つながりかねない」と警鐘を鳴らしている。
CNN.co.jpより引用しました。
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