ともちんＡＫＢ卒業 「皆さんに出会えたことが私の運命」

ラストステージで涙を見せた板野友美＝
東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で

人気アイドルグループＡＫＢ４８の板野友美（２２）の卒業公演が２７日、東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で開かれた。所属するチームＫの公演に続き、午後９時からはＴＢＳ系「火曜曲！」の生中継を兼ねた特別公演が行われ、同期の高橋みなみ（２２）、小嶋陽菜（２５）ら選抜メンバー９人が駆けつけた。

　同期の前田敦子（２２）の卒業からちょうど１年後の８月２７日。思い出が詰まったＡＫＢ４８劇場からまた、グループの屋台骨を支えてきた１期生が旅立ちのときを迎えた。苦節時代から支え合ってきた仲間たち一人一人の贈る言葉と抱擁に、涙が止めどなくあふれた。

　「本当に８年間ありがとうございました。今まで私が歩んだ道は間違ってないと思ったし、スタッフの皆さんやＡＫＢのファンの皆さんに出会えたことが私の運命だと思う。よかったなと心から思います」

　デビュー当時、茶髪は禁止されていたが個性を生かすため、総合プロデューサーの秋元康氏が最初に解禁したのが板野だった。八重歯やアヒル口を武器に同世代の女性から大人気となり、メンバー初のファッション誌専属モデルに。ソロデビュー第１号にもなり、開拓者としてグループの発展に大きく貢献した。

　同期の高橋は「私は私のタイミングで出て行かなきゃいけない。でも、ともが残してくれたものを回りに伝えていくために、もう少しここにいなきゃって思います」と決意表明。一方で小嶋は「１期生はたかみな（高橋）と私とみいちゃん（峯岸みなみ）だけになっちゃった。もし私が卒業することになったら、圧倒的に華がなくなる～」と同期をこき下ろして笑わせた。

　最後に涙を流しながら「ここにいたこと」を歌唱した後、板野は「この劇場からまた新たな一歩を踏み出したいと思います」と話すと同時に「いーっ歩！！」と右足を出し、早くもソロとしての新たな道を歩き始めた。

　今後については「歌だったり、演技だったり、一つ一つに時間をかけて向き合って、いろんなことに挑戦したい」と話した。「おしゃれ番長」は当然モデルとしても活躍する。「もうすぐイメチェンするので期待していて下さい」とニッコリ笑った。

　◆板野友美（いたの・ともみ）　１９９１（平成３）年７月３日生まれ、神奈川県出身。２００５年１０月にＡＫＢ４８のオープニングメンバーのオーディションに合格。同年１２月にＡＫＢ４８劇場がオープンし、１期生としてチームＡで始動し、０９年からはチームＫに所属。１１年１月のシングル「Ｄｅａｒ　Ｊ」でソロデビューし、これまでに４枚のソロ曲を発売。ファッション雑誌のモデルとしても活躍している。昨年は２１社のＣＭに出演し、ＣＭ起用社数ランキングで１位となった。

中日スポーツより引用しました。