2014年1月24日金曜日

日テレ「明日ママ」 数社がCM自粛 「騒ぐほど局の思うツボ」の指摘

人気子役、芦田愛菜(9)主演の日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜午後10時)の第2話が22日放送された。15日の第1話放送後から抗議を受けている問題作だけに、数社がスポンサーを降りたかCMを自粛したとみられる。

 児童養護施設「コガモの家」を舞台に、親に捨てられた子供たちが友情を育みながら本当の愛情、幸せを模索する物語。人気脚本家の野島伸司氏(50)が脚本監修、脚本はこれがドラマデビューの新人女性脚本家、松田沙也氏。

 芦田演じる主人公は赤ちゃんポストに預けられたために「ポスト」、ポストを慕う幼稚園児は母親がギャンブル中毒だったため「パチ」など、施設の子供たちはそれぞれあだ名で呼ばれている。

 初回同様、第2話でも、三上博史演じる施設長が、子供たちに「前の飼い主を忘れられないペットが好かれると思うか! お前たちはペットショップの犬と同じだ。泣け!」と暴言を吐く過激描写があった。また、「ポスト」の呼び名は引き続き使われた。

 異変は「ACジャパン」のコマーシャルが放送時間中に3度流れたことだ。「ACジャパンのCMが流れるのは通常、スポンサーがCMを自粛した場合」(広告代理店関係者)。第1話で紹介されたスポンサー8社のうち「エバラ食品工業」「エネオス」「キユーピー」3社のCMが放送されず、提供スポンサー各社の紹介もなかった。さらに、自局のドラマの宣伝CMも流されていた。

 このドラマをめぐっては、第1話放送後、国内唯一の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置する熊本市の慈恵病院が放送中止申し入れを表明。21日には全国児童養護施設協議会が、22日には熊本市の幸山政史市長が「施設当事者の声を真摯に受け止めてほしい」と改善を求めていた。
広がる抗議。だが第2話では放送に合わせて連動するネット上の書き込みをみると、芦田の演技力を中心に番組を評価する意見が圧倒的だった。ドラマに詳しいライターの田幸和歌子氏も「騒げば騒ぐほど日本テレビの思うツボ」と指摘する。

 「差別的言動が確実に問題になることが予想できたのに、制作サイドがほとんど手を打っていなかったようで、むしろあおっている」

 肝心のドラマの質だが、「子役たちのうまさが際立っている。記号的なキャラを演じる大人とリアリティーあふれる子供たち、という演出も狙って作られていると思う」と高く評価する。

 今後は「必ず救いがある内容、構成になっているのでは」と予想。その根拠に、2011年に結婚して父親になった野島氏の変化を挙げる。

 「昔のようなドロドロしたモノを近年書いていなくて、ここ数年はちょっとぬるめのものやコメディーが中心。業界内で『残酷なものを書きたくなくなっているのではないか』と言われている」

 その野島氏。第1話放送後に公式HPから名前が削除されたとされ、“野島隠し”と騒がれたが、日本テレビ総合広報部は「HPにはもとからクレジットされていません。そういったニュースがあるなら誤報」と説明。実際、第2話でも野島氏の名前ははっきりと表示された。

 過激な内容で話題を集めるのは日テレドラマの王道路線。スポンサーの動向を気にしながらの放送が続きそうだ

ZAKZAKより引用しました。

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