▽ 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 | 理化学研究所
ヒトを含む哺乳類の発生過程では、受精卵が分裂して血液や筋肉などさまざまな体細胞に変化し、種類ごとに個性付け(分化)されます。発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子さんを中心とする共同研究グループは、この体細胞の分化型を保持している制御メカニズムが、酸性溶液処理などの強い細胞ストレス下では解除されることを発見。この解除によって体細胞が初期化され、身体を構成するすべての種類の細胞に分化する能力を持った「多能性細胞(万能細胞)」へと変化することを突き止めました。
この現象は、遺伝子導入によるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の樹立とは「全く異質のもの」とのこと。ES細胞やiPS細胞といった多能性幹細胞などではほとんど分化しないとされる、胎盤など胚外組織に分化することも分かっています。
同研究グループは、発見した初期化現象を「刺激惹起性多能性獲得(STAP)」、初期化された細胞を「STAP細胞」と名付けました。研究成果は、イギリスの科学雑誌『Nature』1月30日号に掲載されます。
理化学研究所のサイトでは、STAP細胞の発見に至るまでの背景や、今後期待されることなどを説明しています。資料は5,000文字を超えるため、あわせて「60秒でわかるプレスリリース」も用意。発表資料を短くまとめ、実験内容や成果を解説しています。
はてなブックマークより引用しました。
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