2014年1月10日金曜日

初連ドラで注目 映画監督・岩井俊二が「監督」じゃないワケ


映画監督の岩井俊二(50)が初めて連続テレビドラマの企画プロデュース・脚本を手掛けた「なぞの転校生」が、10日からテレビ東京系で放送される。

 原作は、「ねらわれた学園」などで知られるSF作家・眉村卓の同タイトルの作品。SFオタクの少年が通う高校に、謎めいた転校生が現れたことで始まる物語だ。

 8日に行われた製作会見で、岩井は「もともとSFが大好きで、実は相当SFを書いていた」「中学1年生の時に眉村作品に出合った。眉村作品を手掛けるのは至福の時間」などと語った。

 岩井は93年にテレビドラマ「ifもしも~打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を演出し、日本映画監督協会新人賞を受賞。独特の映像美から「岩井美学」とも呼ばれる。

 映画に詳しいイラストレーターの黒木督之氏が言う。

「岩井さんの作品は透明感があり、思春期の少年少女たちを描けばピカイチだと思っています。だから、今回の作品には非常に期待を寄せています。ただ、どうせなら演出も手掛けて欲しかった。企画プロデュースと脚本というのが、岩井ファンには残念ですね」

だから、こんなうがった見方もある。

「『なぞの転校生』が放送される枠〈ドラマ24〉は、テレビ東京の中でかなり注目されています。2010年放送の『モテキ』も後に映画化されたし、昨年放送の『まほろ駅前番外地』も昨年末に新たに映画化が発表された。手間も暇もお金もかける岩井に連ドラを監督させるほどの余裕はないけど、ドラマで人気が出たら岩井で映画化。そんなもくろみがあるのでしょう」(マスコミ関係者)

「なぞの」視聴率で終わらないことに期待したい。


日刊ゲンダイより引用しました。

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